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このソフトは仮想プリンタードライバーを使い、データをコピー印刷できるものです。紙での出力ではなくpdfdriverのソフト上で行われるので、作成オプションがいくつかありそれを利用していきます。
しかし公式サイトを見ても使い方はほとんど記載されておらず、簡易的な説明ばかりで素人には「?」が浮かぶものばかりです。そこで次の項目でどんな人が使っているのかお話します。
そもそもPDFにWordやExcelのデータをコピーしてまで使うのはどんな人なのでしょうか。主に調査関係の人間でデータをチェックしたり、あまり宜しくないことに使うことが多いのが現状です。使い方を覚えれば誰でも簡単にデータの抜き取り、コピーが行えますから正直大きな声でおすすめはできません。
そしてこのコピーツールは特殊なアダルト関係や著作権に引っかかるようなデータを、pdfdriverでWordやExcel・PowerPointに移せます。優れものなのでまともな理由で利用するならよいでしょう。しかしネット上でのデータをコピーされてしまうと、そこから拡散されてしまうケースもあります。
ソフトのダウンロードやインストール方法を公式サイトで調べたところ、そもそも先にソフトの発注の相談を業者にするところからはじまります。値段もサイトに記載がなく、まずは見積もりの相談をするようです。
まともなソフトなら、きちんと値段が表示されダウンロードでもディスク版でも買えるようになっています。しかしpdfdriverは一般的に販売するにはグレーなものです。本当にほしい人や、使用目的がきちんとある人にしか販売しないようになっているようです。ここまで好奇心が沸いて来る人もいるでしょう。しかし正直グレーなソフトなので、自己責任で購入・使用をしてください。
ここからはpdfdriverの使用方法や設定の仕方をお話します。あまり情報そのものが載っていませんが、職業柄このソフトの使い方を教えたくないこともあるようです。
出力されるPDFのバージョンを設定できます。指定できる範囲が限られていますので、そのなかで調整してください。
このオプションを使うと出力するPDFをwebで表示するようにしてくれます。PDFをweb上に出すということは普通の人ではあまりしません。しかしこの機能を使うと、ダウンロードをしなくても必要なページだけを見せられるのです。
コピーや盗作をさせるため、作品や企画書をクライアントにみせるために使うケースもあります。また相手にもっていかれたくないデータを見せる場合、セキュリティを高めるために使用するケースもあるのです。
先ほど少しお話したセキュリティですが、その設定も行えます。PDFの印刷や文章の編集、内容のコピーやテキストへのアクセス許可をするかしないかです。そして出力可能な暗証番号があるようですが、セキュリティの都合上公開されておりません。
普通の編集ソフトには透かしを入れられる機能は少ないので、透かしを使いたいがためにpdfdriverを購入する人もいます。この透かし機能は良い方向にも悪い方向にも使えるので、便利ですが怖い機能です。
pdfdriverではPDFファイルの文章情報を設定できます。さらに画像データをダウンサンプリングで圧縮が可能です。
このオプションを設定すると、フォントの情報を入れたファイルを出力が可能です。フォントが埋め込まれたPDFファイルを作ったり出すことも一般的にはしないので、珍しい機能でしょう。
特定の規格に準拠したファイルを出せます。そしてOEMライセンスでは、オプションになるようです。出力可能規格はPDF/A-1b/X-1a/X-3となり、pdfdriverするAPIは出力先指定と設定編集のふたつがあります。印刷制限などをかけられるので、高いセキュリティがよいユーザーにはうれしい機能でしょう。
ただしpdfdriverでデータを印刷した場合、出力結果は評価版でチェックする必要があります。評価版で出力したPDFファイルを確認できますが、これも購入方法やダウンロードの仕方は掲載されていません。
販売元に問い合わせる形になるため、必要がありましたら確認してみてください。そしてOEMライセンスは元からついておらず、オプションになりますのであらかじめ了承のうえ利用しましょう。
ある程度pdfdriverの使い方はわかってきたところで、他にもpdfdriverに関連したソフトがあるのでそちらもご紹介します。
WordやExcelで作った文章や画像ファイルをサーバーサイドで、PDFファイルに自動変換してくれる便利なソフトです。あらかじめ設定された変換設定を使い、自動でPDFに変換し出力します。
さらにOCR処理を使って透明テキストを作成も可能で、透かしを入れるのも簡単です。フォルダーごとの変換やコマンドラインを使用した変換など、多様な使い方ができます。
監視ファイルに変換したいファイルデータを入れて、そこから各ファイルに出力させます。
今はほとんど使われない一太郎アプリを利用して、文章ファイルをPDFに出力する方法です。
ちなみにこちらが一太郎というワープロソフトで、一般的にはWordかGoogleドキュメントを使うでしょう。縦書きで執筆をしたい人が使ったり、最初からレイアウトを決めて文章を作る場合に使うソフトです。
今の時代ではマイナーなソフトとなっているので、セキュリティをガッチリかけたい人はいまだに一太郎を使ってファイルを作成しています。
このファイルだとメモ帳のテキストも普通に印刷設定や処理を施し、PDFファイルに変換ができます。どちらがよいかと言えば、文章だけに限って言えばAntenna House PDF Driver API V6で処理し変換してしまうのが早いのです。またサーバー上に一度文章ファイルをおけば、どこでデータが漏れるか分かりません。
ただし文章以外のデータに関してはAntenna House PDF Serverを使って編集や変換するしかありません。サーバー上でデータを抜きとられないように対策する必要があります。
これだけ魅力的な機能があるソフトですが、実は犯罪や宜しくないことに使われるケースもあります。最後にやってはいけない使い方についてお話します。アングラ的なのが好きな人は、ぜひ目を通してみてください。
大事な企画書や契約書もpdfdriverを使えば書き換えて、あたかも自分が作ったかのようにPDFファイルで作成できます。ここ最近多いのがwebライターが執筆した記事をそのままpdfdriverに出力し、リライトを施し自分が執筆したと言って流してしまうトラブルです。
本来は盗作されたくない重要な文章を守るために使うはずが、このように悪用されてしまい被害を受けてしまうことも少なくありません。しかもご丁寧に盗作して作成したものを盗作されないように、セキュリティをかけているので困ったものです。
透かしの機能と言えば、「お札が作れるのではないか」と思い浮かぶ人もいるでしょう。お札は作れないものの、文章や画像を扱ううえで必要な透かし機能を使うと、先ほどの盗作された書類に透かし機能をつけることでがっちり書類を守れます。
元々透かしは文章内に透明の文字を入れておくことで、想定外にデータが配布された時でも相手にバレずに追跡したり、自分が著者であることを主張するためにあるシステムとなります。
透かしを使えば透かしのテキストが透明でも、PDFリーダーで検索すればヒットするのです。このデータも書き換えてしまわれると、自分が書いたものでも著者と訴えにくい状況になってしまいます。
やってはいけませんが、画像データをpdfdriverに読み込んでそこからWordに貼り付ける危ない使い方をする人もいるようです。本来の使い方は犯罪に巻き込まれた児童の調査や、相談の証拠をがっちりセキュリティをかけて保管する目的で使われています。
しかし自分の性的欲求や性癖を満たすために、pdfdriverを悪用しデータをもっている人も少なくありません。
ネットが発達し少しネットの事情に詳しくなれば、刺激を求めて悪いことに使いたくなる気持ちもあるかもしれません。しかしさきほど紹介した使い方は、犯罪や権利侵害になる可能性が十分にある内容です。
便利なソフトだからこそ有効的に使うことを心がけ、悪用し他の人に被害を与えないようにしましょう。ちなみにpdfdriverの悪用を続けると、自分の信用を失うことにもつながりますからかならずしないでください。
今回は一般では出回らないpdfdriverについて解説しました。ここまで記事を読んで「便利そう」「ネットで仕事をしているから使ってみたい」と、考える人も出てきたかもしれません。自分に著作権があるもの、企業の大事なデータを守る上では活躍するよいソフトです。その一方で犯罪スレスレで悪用する人います。便利で面白いソフトでも、だれかを傷つけることがないようにルールを守って楽しく使いましょう。