SoundEngineは「SoundEngine free」と呼ばれる、ライセンスフリーソフトであります。Windows Vista以降のOSに対応した、音声処理ソフトです。このソフトは無料であるにも関わらず、さまざまなインターフェースに対応しております。音声の録音や編集が可能であるため、音声処理が初めての方にもおすすめのソフトです。
ただ「音声処理って操作自体が難しい」、「無料だから、処理機能がイマイチ」と思う方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、音声処理初心者の方でもすぐに使いこなせるようになるため「SoundEngine free」ソフトの、基本的な使い方やさまざまな機能の使い方も解説していきます。
Widows専用の無料音声処理ソフトである「SoundEngine free」は、フリーソフトウェアとして無料提供されているソフトのひとつです。フリーソフトですが、基本編集が一通りできるのが「SoundEngine free」の特徴です。音声編集の初歩をマスターしたい方におすすめのソフトです。
残念な点としてこのソフトはMacOSには対応しておりません。複数の音声を使用する場合には操作が難しくなります。しかし複数音声の編集へ、まったく向いていないというわけではありません。
引用元:https://soundengine.jp/software/
まずは、ダウンロードサイト(https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/soundengine/)
から、7インストールプログラムをダウンロードします。作成者のサイトからはなぜかソフトをダウンロードするとエラーが生じるので、「窓の杜」からダウンロードをするのをおすすめします。
1 ダウンロードサイトにアクセスし、画面右にある「窓の杜からダウンロード」をクリックしましょう。インストールプログラムのダウンロードが開始されます。
2 インストールプログラムがダウンロードできたら画面左下にファイルが表示されるため、タブから「開く」を選択して、プログラムを起動します。
3 起動すると、ユーザーアカウント制御に関する画面が表示されるので「はい」をクリックします。セットアップウィザードが開いたら、「次へ」をクリックしましょう。
4 次にインストールプログラムの保存先を指定します。ここもこだわりがなければデフォルトのままで大丈夫です。「次へ」をクリックします。もし変更したい場合は、「参照」からお好みのファイルを指定してください。
5 ショートカットの作成画面は、「スタートメニュー」「デスクトップ」、「送るメニュー」から選べます。ここも特にこだわりがなければ、デフォルト設定のままで問題ありません。「次へ」をクリックします。
6 インストールが終了すると、以下の画面のように「E STARTアプリをインストールしますか?」が表示されます。これは特に必要ないので、「いいえ」をクリックします。
7 最後に以下の画面が表示されたら、SoundEngine freeのインストールが完了しました。「閉じる」をクリックします。
これでソフトのダウンロードからインストールまでが完了しました。
ソフトのインストールが完了したので、ソフトを起動して編集機能を選択します。
1 画面上のタブから機能を選択します。今回は基本的な編集方法をご紹介するため「再生」タブを選択しましょう。
ちなみにその他のタブについては、以下に使う場面をまとめました。
次はソフトに編集する素材を追加します。
1 SoundEngine freeを初めて起動すると、以下の画面が表示されます。今回はソフトの使い方を紹介するため、ノーマルモードでソフトを起動しましょう。SoundEngine freeの全機能を使用するために「ノーマルモード」で、始めることをおすすめします。
2 素材の追加方法は2通りあります。ひとつ目はソフトを起動してトップ操作画面が表示されたら、画面左上の「開く」をクリックし追加したい素材を選択して、「開く」をクリックすることです。
ふたつ目は、ソフトに直接音源をドラッグ&ドロップすることで追加できます。
3 素材の読み込みが完了すると、トップ操作画面に素材である音源の波形が表示されます。このときプレビュー再生も可能です。
H3 手順④ 音源を編集する(カット)
素材を追加したら、次に追加した音源をカットします。
1 まず音源の中でカットしたい部分をマウスでドラッグして、範囲選択しましょう。
2 選択したら、Deleteキーを押すことで選択した部分を削除できます。
音源のカット編集が完了したら、次は音源にエコーエフェクトを追加する方法を紹介します。
1 エコーエフェクトを追加したいところをマウスでドラッグして、範囲選択しましょう。
2 範囲選択したら画面上の「空間」をクリックし、選択メニューの中から「ディレイ(エコー)」をクリックします。
3 すると以下の設定画面が表示されます。すでに開いた時点でデフォルト設定がされているものの、カスタイマイズする場合は、各ダイヤルスイッチを操作しましょう。操作画面左下の「プレビュー」をクリックすれば、何のエコーを追加しているかを確認できます。
次に音源の音量を調整していきます。
1 これまでと同様に音量を調節したい部分をマウスでドラッグして、範囲選択しましょう。画面上の「音量」を選択して、メニューから「ボリューム(音量調整)」をクリックします。
2 そうするとエコーを追加したときと同じような画面が表示されるため、ダイヤルスイッチを操作することで範囲選択した部分の音量を調整できます。
音量を調整したら、「プレビュー」で調整した音量を確認しましょう。問題なかったら「OK」をクリックします。
3 音量調整を誤った場合は画面左上の「編集」を選択し、「元に戻す」をクリックすると編集前の状態に戻せます。
音源の編集が完了したら、最後に音源を保存します。
1 画面左上の「ファイル」を選択して、メニューの中から「名前を付けて保存」をクリックしましょう。
2 ファイル名を指定したら、「保存」をクリックします。
ちなみに操作画面上の「保存」または「別名保存」をクリックすると、パソコン内の「SoundEngine」フォルダに音源を保存されます。保存する際の名称は画面右側で変更可能です。
以上がSoundEngineの基本的な使い方になります。
ここまではSoundEngineの基本的な使い方を、ご紹介いたしました。次はSoundEngineの便利な機能をご紹介します。
基本的な使い方でも少しだけ触れましたが、SoundEngineでは音声を編集するだけでなく、その場で録音ができます。
1 画面上のタブから「録音」を選択します。このとき「A device ID~system.」と表示された場合は、録音するのに有効なデバイスが設定されていません。その場合は別途設定が必要です。
2 録音する際のデバイスを赤枠①、音がきちんと拾われているかを赤枠②で確認します。
3 画面赤枠の【▷ボタン】をクリックすると、録音が開始されます。
ちなみに【▷ボタン】の左側にある【●ボタン】は録音準備ボタンです。録音開始前にクリックすると準備状態が解除され、録音完了後は録音した音声が自動で再生されます。
自作した音源をCDに焼いてイヤフォンで聞くと、市販で販売しているCDよりも音量が小さいと不具合が生じることもあります。オートマキシマイズは、こういった不具合が起こさずにさまざまな音や音声などの、音量をイヤフォンで聞いても問題ないように揃えつつ、音量を調整できる機能です。
1 画面上の「音量」を選択し、メニューの中から「オートマキシマイズ」をクリックします。
2 すると以下の操作画面が表示されます。音量を調整する際は赤枠の「オートマキシマイズ平均音量」を参考にしつつ、ダイヤルスイッチを操作しましょう。この数字を超えると音割れするため、音量を調整したら「プレビュー」で確認しましょう。
リミッターは外での音声や複数の会話が入った音源を圧縮することで、聞きやすくする機能です。
1 画面上の「音量」を選択し、メニューから「リミッター」をクリックします。
2 すると以下の画面が表示されるので、それぞれのダイヤルスイッチを操作すると音源の圧縮を調整します。音源を調整したら「プレビュー」で音源を確認しましょう。
ちなみに似た機能に「コンプレッサー(音声圧縮)」があります。違いとしては以下の点です。
使用感では、「リミッター」のほうが音源を聞きやすくなるでしょう。
今回の記事ではWindows Vista以降専用の音声編集ソフトである、SoundEngineの基本的な使い方と便利な機能の使い方について解説していきました。
冒頭でもご説明したようにMacOSには対応していないというのが唯一のデメリットです。それ以上に無料であるにも関わらず利用できる機能は豊富といえます。これから音声編集を始めていきたいという方におすすめのソフトでしょう。
他にも無料の音声編集ソフトは数多くありますが、無料且つ高機能な編集機能をシンプルな操作で利用できるのです。今回の記事を参考にしつつ、初めての方もぜひとも一度試してみてください。