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動画編集をやってみたいと思っていても、「どうやって動画編集すればいいか分からない」、「色んなソフトがある中でどんなソフトが使えばいいのか分からない」という方は、少なくないのではないかと思います。今回の記事では、無料の動画編集ソフト「Avidemux」のダウンロードから基本的な使い方、エラー時の対処方法などを詳しく解説していきます。
「Avidemux」は海外製の無料動画編集ソフトで、Windows/Mac/LinuxなどのOSに対応しており、カットや動画同士の結合など基本的な機能を備えつつ、様々なフォーマットにも対応しているのが特徴です。作成元が海外であるため、初期の言語が英語であることと、無料の編集ソフトであるがゆえに複雑な編集作業が難しい点などはデメリットかもしれません。
まずは、「Avidemux」をダウンロードします。
1 ダウンロードサイト(http://avidemux.sourceforge.net/download.html)にアクセスすると、以下の画面が表示されますので、各OSに対応するAvidemuxをダウンロードしてください。Windowsの場合は、赤枠のどちらかをクリックしてください。
選択肢が「win32~~(32bit)」、「win64~~(64bit)」の2つあるかと思いますが、どちらをダウンロードしてもらっても大丈夫です。今回は「64bit」で進めていきます。
2 クリックすると、「FossHub」のAvidemuxインストーラーのダウンロードページに移動するので、ここでも「win32~~(32bit)」の場合は「Avidemux 32-bit windows installer」をクリックし、「win64~~(64bit)」の場合は「Avidemux 64-bit windows installer」をクリックして下さい。
今回は、「Avidemux 64-bit windows installer」で進めていきます。
3 「Avidemux 64-bit windows installer」をクリックすると、画面左下にダウンロードファイルが表示されるので、タブをクリックして、「開く」をクリックします。
4 そうすると、以下の画面が開きますので、「次へ」をクリックします。
5 ソフトのインストール先を指定したら、「次へ」をクリックします。
5 追加のコンポーネントをインストールするかどうかを選択する画面が出ますが、特にこだわりが無ければ「次へ」をクリックします。
6 ソフトのインストールに必要なライセンス条項の同意を求められるので、「ライセンスに同意」にチェックをいれ、「次へ」をクリックします。
7 スタートメニューのフォルダ名を入力します。そのままでいい場合は、「次へ」をクリックします。
8 そうすると、以下の画面が表示されるので、「Install」をクリックすると、インストールが開始されます。
9 以下の画面が表示されたら、インストールは完了です。
最後に、「完了」をクリックすることで、Avidemuxを起動することが出来ます。
次に、Avidemuxの言語を日本語に設定していきます。冒頭でもご説明したように、作成元が海外の為、基本の言語が英語になっています。勿論このままでも使うことは出来ますが、今回は日本語設定を行っていきます。
1 Avidemuxに必要な日本語化ファイルをダウンロードサイト(http://tiltstr.seesaa.net/article/36217139.html)にアクセスし、「DOWNLOAD」をクリックして下さい。
2 ダウンロードが完了すると、画面下にダウンロードファイルが表示されるので、タブを開いて「開く」をクリックします。
3 ダウンロードしたファイルを解凍すると、ファイルの中に「avidemux_ja.qm」というファイルがあるので、これをコピーします。
4 先ほどAvidemuxをインストールしたフォルダにアクセスし、フォルダ内にある「qt5」というフォルダをクリックしてください。
5 そうすると、そのフォルダの中に「i18n」というフォルダがあるので、これをクリックします。
6 「i18n」ファイルを開いたら、ここに先ほどコピーした日本語化ファイル「avidemux_ja.qm」を貼り付けして、上書き保存をしてください。
6 これで「Avidemux」を再起動して、表記が日本語になっていれば、日本語化完了です。もし日本語になっていない場合、「Avidemux」画面上にある「Edit」をクリックし、その後「Preference」をクリックします。
7 その後、「User Interface」から「Language」の選択タブから「System Language」に変更し、OKをクリックしAvidemuxを再度起動することで、日本語の設定が完了します。
ここまでの操作で、ダウンロード・インストールから日本語化の設定が完了しました。ここからは、実際にAvidemuxの使い方を解説していきます。Avidemuxの操作方法は比較的簡単なので、ここで解説する内容を一通り行えば、使い方をマスターできます。
まずは、編集に使用する動画をソフトに読み込みます。
1 「Avidemux」の画面に動画ファイルをドラッグ&ドロップすることで、動画を取り込みます。
↓
また、画面上部の「ファイル」から「追加」を選択しても動画を読み込むことが出来ます。
次に、動画のカットを行います。
1 画面下のスライド①を操作すると、動画を動かすことができるので、カットしたい部分に移動させます。
2.カットしたい部分にスライドを移動させたら、画面下にある「A」、「B」というアイコン②をクリックしてカットしたい部分をマークします。カットしたい部分の動画のはじめにスライドを合わせたら「A」マークをクリック、次に終わりにスライドを合わせたら「B」マークをクリックします。
そしたら、キーボードの「Delete」キーを押すことで、選択した部分をカットすることができます。
ちなみに、画面上の「編集」を選択すると「カット」、「マーカAにセット」、「マーカBにセット」が表示されますが、ここからでも先ほどと同様の操作が可能です。
カットする部分を間違えた場合は、「マーカをリセット」をクリックすると、最初からマーカ「A」、マーカ「B」を設定し直します。
次に、2つ以上の動画を結合していきます。
1 最初の動画を読み込んだ時と同様に、「Avidemux」の画面に動画ファイルをドラッグ&ドロップします。もしくは、画面上の「ファイル」から「追加」をクリックして動画を選択すると、最初の動画の後ろに次の動画が結合されます。
もし、以下のような画面が表示された場合は、動画同士のサイズが異なるため、結合する動画はサイズをあわせておきましょう。
また、動画の順序は後から入れ替えることが出来ないので、動画を複数結合する場合は動画を追加する順番に注意してください。
「Avidemux」では動画音声のズレを自動的に補正してくれないので、手動で音声のズレを補正します。
1画面左にある「音声出力」の項目内にある「シフト」にチェックをいれ、「シフト」の横の数字を調整することで、音声のズレを補正していきます。ミリ秒(1000分の1秒)単位で補正することが可能です。
次に、動画のフィルター機能を設定していきます。このフィルター機能は、動画のノイズ除去や映像を鮮明にしたり、フェード処理や拡大縮小をかけたりするなど、色々な機能を設定することができます。
1 まず、フィルターを適用するには、画面左の「映像出力」の項目にある「Copy」から動画の出力形式を選択する必要があります。
1 出力形式を設定すると、「フィルター」が選択できるようになります。選択すると映像フィルターの一覧が表示されますので、適用したいフィルターをクリックし、各項目の値を変更して「OK」をクリックすることで動画にフィルターが適用されます。
2 適用したフィルター機能は右側の「アクティブなフィルター」に追加されますが、外す場合は該当のフィルターを右クリックして「除去」をクリックします。
最後に、編集した動画を保存していきます。
1 画面上の「ファイル」をクリックし、「プロジェクトのスクリプト」を選択し、「プロジェクトの保存」をクリックします。
2 そうすると、動画の保存先と名前の入力を求められますので、入力したら「保存」をクリックして動画の保存が完了です。これで、次回保存したプロジェクトを開くことで、前回の状態から編集を再開できます。
3 操作画面右上の赤枠の部分をクリックすると、動画をパソコン内に保存することができます。
これで、各編集作業の方法と編集した動画の保存方法が理解できたと思います。
ここまでは、「Avidemux」の使い方を詳しく解説してきましたが、ここではAvidemuxで作成した動画が再生できない理由と対処法を解説していきます。結果から言うと、出力形式がAvidemuxに対応していないものは、動画ファイルを読み込むことや出力することができません。そこで、Avidemuxに対応している形式を以下にまとめます。
Avidemuxの入出力形式(入力側)
Avidemuxの入出力形式(出力側)
今回は無料の動画編集ソフト「Avidemux」のダウンロードから、日本語化の設定、動画編集の基本的なやり方を解説させて頂きました。冒頭でもご説明させて頂いたように、「Avidemux」は様々な動画形式やWindows/Mac/LinuxなどのOSにも対応しており、導入がしやすく、難しい初期設定をしなくても簡単に動画のカットや結合、抽出ができることを考えると、動画編集が初めての方でもそれなりに使えるソフトです。
しかし、編集した動画を保存しようとした際にエラーになってしまい、適切な対処が出来ないと最終的に編集した動画を保存することが出来ず、強制終了してしまうことがあります。これはある程度、動画や音声のファイル形式に対して知識を持っていないと対応することが出来ず、初心者には少々難しくなることがデメリットになります。
「初めての動画編集をしてみたい」、「無料でひとまず編集作業に慣れてみたい」という方には、今回の記事を参考にして、1度試してみることをお勧めします。