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相手にファイルを送信したい際、メールやチャットサービスなどを利用するでしょう。しかし大容量のデータとなると、メールでは添付できず、スカイプなどのチャットサービスでも転送に時間がかかってしまいます。そういった場合に活躍するのが、サーバーを利用してファイルを転送してくれる「ファイル送信サービス」です。今回はそのなかでも無料で使える「データ便」について詳しく解説していきましょう。
データ便は福岡県福岡市に本社を構えるWebサービス会社が行なっている、ファイル転送サービスのことです。登録不要で利用できる無料プランに加え、転送容量無制限の有料プランも完備しております。2004年のサービス開始から現在までに300万人以上のユーザーが利用している、人気サービスです。2021年現在でも大容量のファイルを一気に転送できるメールやチャットサービスはほとんど存在しません。企業を中心に必要不可欠な存在となっています。
ファイル転送サービスとは、メールやチャットサービスでは送信できない大容量のファイルを、専用サーバーを使うことで送信できるようにするサービスのことです。データ便をはじめ、現在では数多くの企業がファイル転送サービスを展開しています。
メールでは数十MB程度のファイルも送信できないため、動画データや莫大なデータファイルを一気に送信する際には必要不可欠なサービスです。またファイル転送サービスでは、SSL暗号化通信を使ったセキュリティ対策を行なっています。転送中にデータ情報が漏洩する心配もありません。そういった意味では、通常のメール送信や個人でのデータ転送管理よりも確実と言えるでしょう。
データ便には「ライトプラン」「フリープラン」「ビジネスプラン」の、3つのプランが用意されております。そのうち「ライトプラン」「フリープラン」に関しては、無料で利用可能です。
会員登録不要ですぐに使えるデータ便です。最大500MBのデータ転送に対応しており、公式サイトから直接データを転送します。緊急性の高い場合や、手軽に使ってみたい人におすすめのプランと言えるでしょう。使うまでに手続きは必要ないため、プランというよりもフリー転送サービスです。
最大2GBまでファイルを転送できるサービスで、利用するためには会員登録する必要があります。登録時は最大1GBの転送までだが、アンケートに答えることで2GBまでの転送に対応します。会員登録するという手間はあるものの、こちらも無料で利用可能なので非常にオススメです。
転送容量無制限で利用できるプランで、有料です。しかし容量無制限ファイルの送受信・専用サーバーの獲得、アップロード速度の高速化など、優れた機能が追加されたビジネス向けプランとなります。個人ではあまり利用する必要性はありません。
※各プランの比較表です。ライトプランや、フリープランでも十分な機能があり、ビジネスプランは企業向けであることがわかるでしょう。
データ便には、よりセキュリティを強化できる「セキュリティ便」があります。通常のデータ便では、サーバーにアップロードしたファイルを、受信者がURLにアクセスすることでダウンロードできる仕組みとなっています。セキュリティ便では、その間に送信者と受信者の手続きを追加することで、セキュリティを強化するのです。ファイルの不正ダウンロードや不正アクセスを防止しています。
データ便にはファイルの転送以外にも、さまざまな便利機能が搭載されています。
一部有料のビジネスプランでしか使えない機能もありますが、ほとんどの機能は無料で使えます。安心してファイル転送を行えるでしょう。
ここでは実際にデータ便の「ライトプラン」を使って、データを転送する方法をご紹介します。
1. ブラウザで「データ便」を検索して、画面を下にスクロールして「ライトプラン」をクリックしてください。
2. そうすると下記のような画面が表示されます。
3. 「データをここにドロップしてください」の部分に転送したいファイルを、ドラッグ&ドロップします(ライトプランでは500MBまで)。
4. 「参照してファイルを選ぶ」からアップロードする方法も利用できます。「ファイルを選択」をクリックして、任意のファイルを選びましょう。
5. データを選択したら、画面下にある「セキュリティ便」「有効期限」、「パスワード設定」「ダウンロード通知」などを設定しましょう(ライトプランでは有効期限は3日以内なので、デフォルトでOKです。セキュリティ便は不正ダウンロードを防止するために複雑な手続きが必要になるため、手間をかけたくない場合はチェックを外してください)。
6. すべての操作が完了したら、画面右下の「ファイルをアップロード」をクリックして送信します。
7. 下記のような画面が表示されたら、ファイルのアップロードは完了です。
ライトプランは、サイトにアクセスすることですぐに使えるファイル転送サービスです。まずは簡単なファイルを送信して使い方を覚えてみるのもよいかもしれません。
データ便は無料で使える便利なファイル転送サービスですが、評判はどうなのでしょうか。ここでは利用者の声を元にメリット、デメリットをご紹介していきましょう。
登録せずに利用できて、スマホなどでも使えるという声が多くあります。現在はファイル転送サービス企業が多く存在するため、無料で500MBのデータ転送というのはあまり珍しくはありません。しかし抜群の安定性とセキュリティ面から多くのユーザーはデータ便のサービスに満足しているようです。
デメリットの多くは出先での通信や、Wi-Fiに関係するものでした。確かに他のダウンローダーでは、通信が切れても途中からダウンロードを再開するものも多いので、こうした機能をつけてくれるとうれしいでしょう。ただし会員登録不要のうえ無料で使えるという点を考慮すると、このデメリットは少し「わがまま」ともいえるかもしれません。
有料であるビジネスプランであれば、専用サーバーを利用するためこうした問題のほとんどが解消されることでしょう。多くのデータを扱うヘビーユーザーならば、有料プランも検討した方がよいかもしれません。
データ便では、プランによってユーザーをわけており、用途を限定した使い方に絞ったプランを用意しています。
ライトプランはデータ便がどういうものかを知ってもらうことと、一般ユーザーの「一般使用」に特化したプランです。「少し大きなデータを転送したい」場合に利用するのがベストです。メールでは送信できず、チャットサービスでは時間がかかるファイルを転送するのにおすすめと言えるでしょう。過度な期待は禁物です。
フリープランは、ライトプランに「もう一声!」と感じている人向けのプランです。会員登録とアンケートに答えるという手間がありますが、2GBまでのファイル転送が可能になります。動画ファイルの転送も難なくこなせるでしょう。しかしあくまで無料プランなので、転送速度や使い勝手には限界があります。こちらも個人ユーザーの「一般使用」に特化したプランと言えます。
ビジネスプランは名前のとおり、ビジネスに利用する人向けのプランです。主に個人事業主や中小企業の方が利用するとよいでしょう。しかし個人でも大容量のデータを転送したいというヘビーユーザーの方もいるはずです。このビジネスプランはそうした方々にもおすすめです。
月額550円で無制限にデータを転送できるだけでなく、個別の専用サーバーが利用可能になります。アップロード、ダウンロード速度は無料プランとはまったく異なります。月額料もリーズナブルであることから、フリープランのステップアップにも最適です。
今回の記事では「無料で使えるデータ便」について、詳しく解説いたしました。現在では数多くのファイル転送サービスが展開されており、データ便独自のメリットというのは少なくなってきています。しかし無料で使えるライトプランは、スマホでも簡単に使えることから現在でも人気が高いのです。リーズナブルな月額料で利用できるビジネスプランは、一般人でも利用する価値のあるプランでしょう。データ便を知らなかった人はこの記事を読んで、ライトプランを利用してみてください。