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「iPhoneやiPadのデータをもっと気軽にPCとやり取りしたい」と考える方も多いでしょう。今回紹介するiFunboxは、iPhoneやiPadに保存されたあらゆるデータを、MacはもちろんWindowsのPCでも簡単に管理できるフリーソフトとして、人気を集めています。
iFunboxを使うとiOSデバイスにもPCファイルを転送できるため、iOSデバイスをUSBやバックアップツール代わりに使うことも可能です。ここではiFunboxの概要を詳しく見ていきながら、ダウンロード方法や使い方等もまとめて紹介します。
iFunboxはフリーのファイル管理ソフトで、これを使うとiPhoneやiPadとPC間でのデータのやり取りができるようになります。2008年に初めてリリースされて以来日本で人気を集め、最新のOSに対応したバージョンがリリースされ続けています。
海外で開発されたソフトですが、インストーラーもソフトも日本語に対応しているので使いやすいでしょう。iPhone・iPadとWindows・MacのPCのデータ管理専用で、Android端末は非対応です。
iPhone・iPadとPC間のデータ転送は、iTunesで行うのがデフォルトですが、MacユーザーもWindowsユーザーも、ファイル管理にiTunesではなくiFunboxを好んで使う方が多いです。
iTunesでは、音楽や動画や写真などは転送できても書類ファイルや圧縮ファイルは転送できなかったり、アプリの一部しか転送できなかったりするため、ファイルを丸ごと管理するには不便な部分もあります。
一方、iFunboxを利用すると、iPhone・iPadとPC間であらゆるファイルをやり取りすることができ、Apple公式のApp Store以外で取り扱いされているアプリをiPhoneやiPadに転送することも可能です。
上記のiFunboxの概要を見て「ぜひ使いたい」と思った方も多いでしょう。そこでここからは、iFunboxをダウンロード・インストールする手順を紹介します。iFunboxは公式サイトから最新バージョンを簡単にダウンロードできますし、インストールの手順もごくごく一般的なので、難しいことは何もありません。
ダウンロードページ:https://www.i-funbox.com/ja/index.html
まずはiFunboxの公式サイトにアクセスして、ソフトをダウンロードしましょう。
トップページの『Download iFunbox』をクリックすると、Windows版とMac版のソフトがそれぞれ表示されるページに飛ぶので、お使いのOSに合う方の『ダウンロードする』ボタンをクリックします。
もし公式サイトからダウンロードできなかったり、ダウンロードしたデータをインストールできなかったりした場合には、過去のバージョンを集めたページもあるので、そちらも確認してください。
ダウンロードが完了したファイルをクリックすると、iFunboxのインストーラーが起動します。インストーラーの2ページ目で言語を選択する欄があるので、そこを日本語に設定してください。
インストーラーの指示に従いインストールを完了させる
言語を選択した後は、使用許諾契約書への同意の確認やインストール先のフォルダ設定などがあるので、インストーラーの指示に従いながら先に進んでいきましょう。インストールが終わると、『iFunboxセットアップウィザードの完了』と表示されるので、最後に『完了』をクリックすれば、インストールが終了します。
次に、iFunboxの具体的な使い方について見ていきましょう。ここではiFunboxとiPhone・iPadを同期させてファイル管理する方法と、iFunboxでアプリをダウンロードする方法を紹介します。
まずは、iFunboxのメインともいえる、iPhoneやiPadのファイルを管理する方法から見ていきましょう。iTunesとは比べられない位色々なデータにアクセスできるため、操作する場合は十分に気を付けてください。
表示されるファイルはかなり沢山ありますが、ファイル名はそれぞれ『photo』など、中に何が入っているかすぐわかる表記になっているものがほとんどなので、あまり迷うことはないでしょう。
また、iPhoneやiPadのiTunesで購入した動画や音楽が入っているファイルにアクセスできた場合、そのデータもパソコンにコピーできるため、バックアップの代わりにもなります。写真や音楽を含むほとんどすべてのデータは、iPhoneやiPadからPCへの転送はもちろん、その逆も可能です。
iFunboxは、ファイル管理機能に加えて、自前のアプリストアからアプリを購入したりダウンロードしたりする機能もついています。使い方はいたって簡単です。
通常iPhoneにApp Store以外で提供されているアプリをダウンロードして使う場合は、iPhoneを脱獄する必要がありますが、Appleは利用規約で脱獄を禁止しているため、一度脱獄したら最後、Appleのサポートが受けられなくなります。さらに、日本以外では脱獄を違法としている国があるため、日本でも今後ルールが変わる可能性もあります。
iFunboxにダウンロードしたアプリは、脱獄していないiPhoneにもそのままインストールできます。iFunboxの『Game Center』には、ここでしか提供されていないアプリやゲームもあるため、アプリ選択の幅がさらに広がるでしょう。
またiFunboxの画面からiPhoneやiPadのアプリをアンインストールすることもできるので、アプリの管理がより簡単になります。
iFunboxはiPhoneやiPadユーザーにとってとても便利なソフトですが、使用するにあたっていくつか注意点もあります。実際にダウンロードする前に、こちらのデメリットも合わせて確認しておくようにしてください。
まず一つ目の注意点ですが、iFunboxはPCにあらかじめiTunesをインストールしておかないと使えません。Macユーザーの方は、元々PCにiTunesが入っているため問題ないでしょう。ただ、Windowsユーザーの方は、iFunboxしか使わないとしても必ずiTunesは必要になるので両方インストールしておくようにしてください。
WindowsやMacのOSは度々アップデートされますが、iFunboxのバージョンもOSに合わせてアップデートされていきます。ただ、OSとiFunboxのアップデートに時間差が生じることによって、OSをアップデートした後にiFunboxがエラーで使えなくなるという現象が報告されることがありました。
また、これまでリリースされた全てのiFunboxのバージョンが、OSのバージョン全部に対応しているわけではないため、最新のOSに過去のiFunboxのバージョンをインストールしてしまうと使えない可能性もあります。
さらに、OSとiFunbox に互換性があるはずなのにエラーになってしまう場合は、お使いのiTunesやiPhoneのバージョンと合わないということも考えられます。OSのバージョンが合わないことで起こるエラーについては、不便ではあるものの、フリーソフトという点もあるのである程度仕方ない面もあるでしょう。
どうしてもエラーで使えない場合は、他のフリーソフトを試したり、有料ソフトを導入したりすることも考えてください。
ソフトウエアを利用していきなりエラーが出て使えなくなったりインストールできなかったりした時に頼れるのは、カスタマーサービスです。iFunboxは、フリーソフトながらサポート用のメールアドレスを公開しているため、困った時に運営に問い合わせすることが可能です。
ただ、サポートは基本的に英語と中国語で行われています。日本語で有益な情報が得られるかどうかわからないため、その点にも気を付けて利用してください。
iFunboxを使うと、iPhoneやiPadの写真や動画といったデータはもちろん、アプリのサンドボックス内のデータも操作できます。もしiPhoneを脱獄している場合は、システムファイルにもアクセス可能です。あらゆるデータにアクセスできるのは、利便性が高い代わりに、スマホから重要なデータを誤って削除してしまう危険と隣り合わせといえるでしょう。
もしiFunboxの操作ミスでiPhoneやアプリの動作に必要なファイルを削除してしまうと、最悪システムが正常に動かなくなることも考えられます。十分に注意して使うようにしてください。
iFunboxについて、機能や使い方を紹介してきました。iFunboxは、iPhone・iPadとPCの間でデータの転送をスムーズにしてくれるフリーのファイルソフトです。iTunesでは操作できないデータにまでアクセスできるので、非常に使い勝手がいいでしょう。
ダウンロードやインストールの方法や使い方も簡単ですが、iTunesをインストールしていないと使えないので注意してください。またエラーになった場合は、ソフトやOSのバージョンが合っているかどうか確認しましょう。