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PDFファイルの作成や閲覧といえば、AdobeのAcrobat Readerが有名です。しかし無料版では制限も多く、Acrobat Pro DCはサブスクリプションなので購入をとまどう人もいるでしょう。今回ご紹介する「いきなりPDF」は、そういったさまざまな問題を解決するおすすめのソフトです。この記事では「いきなりPDF」とはどういったものなのかを、詳しくご紹介していきましょう。
いきなりPDFは、ソースネクスト社が販売しているPDF総合編集ソフトです。2004年から販売されており、最新バージョンは2020年に販売されたversion9となります。他の有料PDF編集ソフトと比べて、非常にリーズナブルという特徴をもっています。「費用はかけたくないけど本格的な編集がしたい」という、ニーズに答えた製品といえるでしょう。ソースネクスト社では、いきなりPDFだけでなく個人向けのリーズナブルなソフトをいくつか展開しています。
ここでは、いきなりPDFでできることをご紹介していきましょう。
バージョン9から搭載された機能で、他社製PDFアプリよりも高速な閲覧が可能になっています。いきなりPDFにはパナソニック製Wエンジンが搭載されております。PDF解析と文字認識を同時進行で行うことで、表示時間の高速化に成功しているのです。また図にもあるとおり、メモリ使用量が大幅に抑えられています。他のアプリと同時起動の際にも、RAMを圧迫する心配がありません。
Acrobat Readerをはじめとする無料ツールの多くは、PDFの閲覧はできても直接的に編集はできません。また編集できるソフトのなかでも「使いにくい」ものや「面倒な操作が多い」ものなどがあります。初心者には扱いにくいという点もあるでしょう。いきなりPDFではそういった煩わしさを排除した、編集が可能となっております。テキスト追加や画像・トリミング、手書き署名などの機能を搭載しているのです。
ペーパーレス化が進んでいるため、書類自体を扱わないケースも増えているでしょう。いきなりPDFではそういった場面でも、柔軟に対応できる印刷機能を搭載しています。
「ピッタリ印刷」
スキャナーで読み込んだ書類データの上からPC上で文字を打ち込み、一枚の書類として印刷できる機能です。書類をデータに取り込んで編集する際には、文字の位置がおかしくなってしまうなどのトラブルが起きやすいでしょう。いきなりPDFではそういった心配はありません。
Photoshopなどの画像編集では、当たり前に使われているのが「レイヤー機能」です。いきなりPDFではPDFファイルに、レイヤーを使用可能となっています。レイヤーによって別々のデータを統合したり、複数の書類から一枚の書類を作成したりといった方法も可能です。
いきなりPDFでは、作成したPDFファイルに「電子署名」を追加可能です。電子署名があることで、不正コピーや悪用されるトラブルを未然に防止できるでしょう。※電子署名とは、「電子文書が正式なものであることの証明」。
いきなりPDFには3つのバージョンが存在しており、それぞれ機能が違います。
いきなりPDFのなかでも初心者向けです。PDFの作成や編集といった基本機能を抑えながら、2,990円という低価格を実現しています。PDFのみに活用したい人におすすめです。
ベーシックの機能に、PDF形式からの変換機能を付加したバージョンです。変換機能を使うことでPDFからエクセル、ワードやパワーポイント形式に変換可能になります。仕事で共有する場合や書類を 、Office製品で統一したい際に便利でしょう。こちらも3,990円と、非常にリーズナブルです。
コンプリートバージョンでは、PDFファイルに直接文字を入力したり画像を貼り付けるといった「直接編集」機能が追加されます。さらにPDFの編集が便利になっています。また使い方を解説してくれる講義ビデオも付属しており、初心者でも「いきなりPDF」を使いこなせるでしょう。コンプリートでも8,900円と1万円を下回っているため、今後本格的なPDF編集に利用を考えている人には「コンプリート版」をおすすめします。
PowerPoint2013以降では、PDFファイルから変換した.ppt形式のファイルは開けません。.pptx形式に変換する必要があります。※インストールには管理者制限が必要です。
ここではダウンロード版のいきなりPDFを使って、インストールする方法を解説します。パッケージ版をご購入の方は、付属しているインストールマニュアルをご覧ください。
1. いきなりPDFを購入したら、https://www.sourcenext.com/sc/users/login_myp/?i=directよりログインして「マイページ」を開きます。
2. マイページを開いたら、購入した商品をクリックして商品画面に飛びます。
3. 画面左の「ダウンロード&インストール」をクリックして、画面右側にある「ダウンロード」をクリックします。※画面では「ウィルスセキュリティ」が表示されていますが、「いきなりPDF」のこの画面を開いてください。
4. ダウンロードが完了したらファイルを開き、「実行」をクリックします。
5. インストーラーが起動するので、手順に従ってインストールを完了すればOKです。
手順通りにやってもダウンロードできなかった場合はhttps://faq.sourcenext.com/app/answers/detail/a_id/2461/related/1を参照ください。
ここではベーシックやスタンダード、コンプリートの違いと共有機能について詳しく解説していきましょう。
さまざまな形式のファイルをドラッグ&ドロップすることで、簡単にPDFを作成可能です。
対応形式
さまざまなデータ形式ファイルを格納したフォルダを、丸ごとPDFに変換可能です。また圧縮したzipファイルからのPDF変換にも対応しているため、解凍やデータの整理などが必要ありません。
対応形式
旧バージョンからデザインを変更したことによって、視認性の高いUIと長時間の操作でも疲れない状況を実現しました。またサムネイルから削除・入れ替えなどの操作を行うことで、PDFファイルを個別に整理する必要性がなくなりました。
PDF内部にQRコードを作成することで、Webサイトにアクセスするなどの方法を取れるようになりました。
複数のページやファイルから任意のファイルのみを抽出し、分割・結合といった方法を簡単に行えます。またPDFページの合間に「しおり」を作れるため、結合した後でも管理が容易です。
PDF内に他のページやWebサイトへのリンク・ワード、エクセルデータファイルを添付できます。また入力した注釈は簡単に出力できるので、注釈をあとでまとめて確認したい場合も便利です。
PDFファイルからワード・エクセル、パワーポイントといったファイル形式に変換が可能です。レイアウトや表組みなどものそのまま維持されるため、PDFファイルを流用したい方には重宝する機能でしょう。
ワードやエクセルの編集のような操作感で、PDFファイルの編集が可能です。文字入力や画像のドラッグ&ドロップなど、PDFファイルを通常の書類と同じように扱えます。
今回記事ではいきなりPDFについて、詳しく解説をいたしました。いきなりPDFは頻繁にバージョンアップを行っているものの、基本的な使い方は変わっていません。他のアプリのように改変も少ないため、長年使い続けられる有能なPDF編集アプリです。コンプリートでも1万円を切る価格なので、本格的な使用を考えているならいきなりコンプリートを購入してもよいでしょう。