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動画や音声のロスレス編集ができるフリーソフト「LosslessCut 」の使い方

2021-12-10 / Ryo

お気に入りの動画の一部分を切り取りたい場合や、音声ファイルを抽出したい場合などに、抽出ソフトを利用することが多いと思います。しかし、大抵の場合は元データよりも劣化してしまうことが多く、せっかくのシーンが台無しになってしまうということも少なくありません。

そこで、今回は、動画や音声ファイルをロスレス(無劣化)で取り込むことができる「LosslessCut」について、使い方と共にご紹介したいと思います。

LosslessCut(ロスレスカット)ってどんなソフト?

LosslessCutは、動画、音声ファイルを無劣化でカット、連結できるソフトで、完全無料で利用することが出来ます。エンコードなしで切り出し、切り捨て、連結が可能で、フリーソフトながら、有料ソフトにも引けを取らない機能を備えています。昨日は限定的ではあるものの、有料ソフトの代わりにもなるため、非常に重宝できるフリーソフトです。

LosslessCut(ロスレスカット)の特徴

LosslessCutは、ほとんどのビデオ形式、オーディオ形式に対応しており、その全てでロスレス(無劣化)カットが可能です。また、ほとんどの言語に対応していることから、日本語での使用も可能というメリットがあります。

LosslessCutで利用できる機能

  • 複数のファイルを無劣化で高速連結
  • ロスレスストリーミング編集に対応し、複数のファイルからトラックを組み合わせることができる
  • ビデオ、音声、字幕などをロスレスで抽出
  • JPEG/PNG形式のビデオからフル解像度の静止画
  • 動画内に埋め込まれているチャプターを「切り出す場面」としてインポート可能
  • 動画を無劣化で回転させることができる(メタデータ)利用時
  • キーフレーム周りの正確なカット機能
  • MP4/MOV/WebM/MKVなどの動画形式に対応
  • WAV/MP3/AAC/Ogg Vorbisなどの音声形式に対応
  • データファイルを他の動画編集ソフトへインポート(FCP、ダビンチリゾルブなど)

LosslessCut(ロスレスカット)のインストール方法

ここでは、実際にLosslessCutをインストールする方法をご紹介したいと思います。LosslessCutは「完全無料ソフト」ですが、Microsoft ストアでは「有料アプリ」として2,350円なので注意してください。※ご紹介するサイトから無料版をダウンロードできます。

こちらからダウンロードしてください。(Wndows・Mac・Linux)

ダウンロード先:https://github.com/mifi/lossless-cut/releases/tag/v3.39.0

LosslessCutのダウンロード方法

1. ダウンロードページに飛び、各OSに対応したインストールファイルをダウンロードしてください。

  • Windowsの場合は「LosslessCut-win.exe」をダウンロード(zipファイルでも構いません)
  • Macの場合は「LosslessCut-mac.dmg」をダウンロード
  • Linuxの場合は「latest-linux.yml」をダウンロード

LosslessCutのダウンロード方法

2. インストーラーを起動したら、説明に沿ってインストールを行ってください。

Windows版の場合は、zipファイルの方がダウンロードが早い傾向にあるので、急いでいる場合はzipファイルの方が良いかもしれません。今後は「Windows版」を基準に説明します。

LosslessCutの日本語化

LosslessCutは初期状態では「英語」の場合が多いので、設定で日本語に変換します。

1. デスクトップアイコンから起動するか、「LosslessCut.exe」でLosslessCutを起動します。

LosslessCutの日本語化

2. 起動したら、画面左上のメニューバーから「File」→「Settings」をクリックします。

LosslessCutの日本語化

3. すると、設定画面が表示されるので、一番上にある「App language」をクリックして、下にある「日本語」を選択します。

LosslessCutの日本語化

4. 下記のように日本語表記になれば完了です。※日本語にしても一のテキストは英語のままなので注意してください。

LosslessCutの日本語化

LosslessCut(ロスレスカット)の基本的な使い方

それでは、ここから基本的な使い方を説明したいと思います。LosslessCutには複雑な機能はあまり搭載されていないので、基本的な操作方法を覚えるだけで簡単に使いこなすことができると思います。

範囲を指定してエクスポートする

1. 任意の動画(音声)ファイルをLosslessCut内にドラッグ&ドロップします。(またはメニューかあ「File」→「Open」で任意のファイルを選択)

範囲を指定してエクスポートする

2. シークバー上でマウスを移動させたり、クリックするとカットポイントが移動します。※画面シークバー上に表示されている縦線は「キーフレーム」です。

範囲を指定してエクスポートする

3. 再生ボタン横にある「鍵」マークは、「前のキーフレーム」「次のキーフレーム」に移動するボタンです。カットポイントを決める際にはキーフレームボタンを押してください。

範囲を指定してエクスポートする

4. カットする開始地点と終了地点は「指」マークをクリックして確定します。※カット範囲を指定しておくと、設定値がファイルに保存されるため、作業途中でLosslessCutを終了しても、次回同じポイントから作業を始めることができる

範囲を指定してエクスポートする

※LosslessCutでは、デフォルトでキーフレームカット」が行われるようになっているので、カットポイントをキーフレーム間に指定しても、直前のキーフレームがカット地点になってしまいます。(ロスレスカット編集で生じる条件)

5. 範囲指定した部分がエクスポート対象部分となり、右画面に「出力範囲」が表示されます。必要のない範囲は画面右下にある「ー」アイコンで削除してください。

範囲を指定してエクスポートする

6. 出力を行う場合は、画面右下の「Exoport」をクリックして、エクスポート画面を表示します。

範囲を指定してエクスポートする

7. デフォルト設定では、選択範囲が分割される「Separate files」となっているのでファイルを結合する「Merge cuts」に変更しておきましょう。

範囲を指定してエクスポートする

8. 「Output container format」を選択して、任意の出力形式を選択すれば完了です。

範囲を指定してエクスポートする

英語表記の部分も多いため、最初は苦戦することもあるかもしれませんが、操作はシンプルなのですぐに使えるようになると思います。

LosslessCut(ロスレスカット)その他の機能紹介

LosslessCutでは、ご紹介した方法以外に「回転」や「サムネイル表示」などの機能も搭載されています。ここでは、それらの機能や使い方についても解説していきたいと思います。

回転のやり方

1.  LosslessCutを起動させ、任意のファイルをドラッグ&ドロップ(またはメニューかあ「File」→「Open」で任意のファイルを選択)して、動画、静止画ファイルを立ち上げます。

2. ファイルが立ち上がったら、画面右下にある「回転」アイコンを押すことで回転が可能になります。

回転のやり方

3. 一回の回転につき90度の回転が可能なので、4回転で360度となります。

回転のやり方

※これらの操作も無劣化で行うことができます。

作業中の画面にサムネイルを表示させる

1. 画面左下にあるアイコンをクリックすることで、サムネイルを表示させることが可能です。動画のカット編集などを行う際に詳細な箇所を把握することが可能であるため、非常に便利です。

作業中の画面にサムネイルを表示させる

新バージョンの表記違い

旧バージョンで表示されていた「範囲指定の削除」「指定範囲の保存」、反転といったアイコン類が非表示となってしまったため、アクティブにするには画面左下のアイコンを表示する必要があります。

新バージョンの表記違い

LosslessCut(ロスレスカット)の代わりにあるフリーソフトはある?

LosslessCutを使ってみたけど難しくて使えない、どうしても馴染まないなどの理由で他のソフトを探している方におすすめなのは「Avidemux」です。

Avidemux はLosslessCutのようのに無劣化でのカット、結合編集が可能なオープンソースの動画編集ソフトで、Windows、Mac、Liunxに対応しています。ほとんどの動画形式に対応しており、色調補正やインターレース除去などの処理機能も備えているため、LosslessCutよりもできることの幅は広がります。

LosslessCut(ロスレスカット)の代わりにあるフリーソフトはある?

「Avidemux」の特徴

  • オープンソースの完全無料動画編集ソフト
  • ポータブル版があり、PCにインストールすることなく利用することが可能
  • 無劣化でのカット編集に対応
  • リサイズ、インターレース除去、色調補正、シャープ/ソフトなどの機能を搭載
  • 対応入力形式:AVI、MPEG、WMV、ASF、QuickTime、3GP、MP4、OGM、MKV、FLV
  • 対応出力形式:AVI、MPEG、MPEG PS A+V、MPEG TS A+V、OGM、MP4、MKV、FLV

ダウンロードサイト:https://ja.osdn.net/projects/avidemux/releases/

LosslessCutの操作が難しい、他の機能も欲しい!という場合には利用を検討してみると良いかもしれません。この他にも様々なロスレスカットソフトがありますが、今のところ、LosslessCutとAvidemuxが一番のおすすめと言えます。

まとめ

今回の記事では、LosslessCutの使い方について、詳しく解説させていただきました。有料動画編集ソフトが多い中、無料でロスレスカットができるソフトは非常に貴重だと思います。また、LosslessCutは現在でも更新を続けており、今後も期待のできるソフトなので、まだ知らなかった人は、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。