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動画編集で「モザイク追従・追尾」できる方法は?おすすめのアプリも紹介

2022-04-19 / Ryo

被写体の一部に、モザイクをかけて追従させるシーンは難しそうに思えるかもしれません。ニュースやテレビ番組などでも、プライバシーに関わるシーンにはモザイクが使われております。被写体に追従するように、モザイク処理が行われているのです。今回の記事ではそうしたモザイクの追従、追尾処理方法をわかりやすく解説していきましょう。

モザイク処理と追従について

以前までは「特別なツール」を利用しなければ、モザイク処理を行えなかったため高度な技術のひとつでした。しかし現在では動画編集ソフトをはじめ、スマホのアプリにも手軽にモザイク処理を行えるツールが増えています。以前のような難しさは存在しません。

ただし追従させるような処理は、まだまだ簡単にできるものは少ないものです。「ある程度の知識とスキル」を、もっていないと行えません。だからと言って、「上級者しか扱えない」いうものでもないので安心してください

モザイク処理を行うために覚えておくこと

モザイク処理は手作業で行うことが多く、追従させる場合はフレーム単位でモザイクの位置を指定していくことになります。こういった処理はプロの映像現場でも利用される方法で、現時点では「自動でモザイク追従」を行なってくれるツールはほとんどありません。また自動で行うものでも精度が甘く、結局は手作業で編集する必要があるのです。

編集方法はツールによって異なりますが、動画編集を行ううえで「必要最低限の用語やスキル」を覚えておく必要があります。例えば1フレームずつ移動できる「キーフレーム」や、「モーショントラッキング(モザイクの追尾)」といった、専門用語を知っておくことは重要です。

モザイク追従はあくまで動画編集方法の一つ

現時点でモザイク追従・追尾に特化したツールは存在しません。スマホアプリでも「簡易的な追従」程度で、本格的な追従が可能になるものはありません。今後AIの進化によって、自動追従アプリやツールが登場するでしょう。しかし現時点では、動画編集アプリの「一部機能」として利用することになります

すなわち「動画編集=モザイク追従」なので、スマホで撮った動画に本格的なモザイクを手軽に楽しむことは、ほとんど不可能でしょう。

動画編集できるPCを準備すること

モザイク追従、追尾の処理をしたいと考えているなら、動画編集に耐えうるPCを準備しておきましょう。OSはWindows、Macどちらでもかまいません。ある程度の負荷に耐えられるCPUやRAM、GPUを備えたPCで「モザイク追尾」できる機能、またはエフェクトを搭載したアプリを準備してください。

iPadなどでも、本格的な動画編集を行えるアプリが出ていますが、本格的な操作を行う場合はiPadでは厳しいことも多いので、PCの方がよいでしょう(自作PCやBTOモデルなら格安で購入できます)。

モザイク追従、追尾処理を行える動画編集アプリ

ここではモザイク追従、追尾処理が可能な動画編集アプリをご紹介していきましょう。※すべて有料アプリとなります。

Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere Pro

もはや説明不要といえるほど、有名なプロ用動画編集ソフトでしょう。有名YouTuberはもちろん、テレビを中心とした映像業界では「標準ツール」といわれるほど浸透しています。Adobe Premiere Proの特徴は、「なんでもできること」に尽きます。

動画編集において「こうしてみたい」ことを具現化しやすいため、思ったとおりの映像や編集が可能になるのです。その代償として、導入時に覚えることが多いというデメリットもあります。しかし使っている人が多い分、ネット上やYouTubeなどにも操作方法を解説した動画が多くあげられているのです。ほとんどの内容を解決できるという、メリットも持ち合わせています。

Adobe製品と連携すれば「できないことはない」といわれるほど、高性能なです。予算と今後使い続ける可能性があるならおすすめといえるでしょう。ニュースなどで使われているモザイクの追従処理は、おおよそがAdobe Premiere Proで編集されたものです。

DaVinci Resolve

DaVinci Resolve

こちらも超有名な動画編集アプリです。元々はハリウッド映画の編集などに使われたツールとなっています。「カラーグレーディング」機能が優れていると有名です(現在は他の動画編集ソフトも対応している)。動画編集の概念が他のアプリと違うため、操作性は独特です。しかし「これでしかできない質感」というものもあり、プロを中心に人気があります。

DaVinci ResolveではFusionという手法を使って、モザイクの追従処理が可能です。プリセットなどは存在せず、手作業メインとなるため根気のいる作業が必要でしょう。

Final Cut Pro

Final Cut Pro

こちらもYouTuberが利用していると、有名なAppleの動画編集アプリです。Mac専用というデメリットはあります。しかし直感的に操作できる操作性と、プロでも納得の機能を備えた万能ツールといえるでしょう。Macユーザーは一度買ってしまえば、半永久的に使えます。アップデートも最速なため「最新マシン」でもまったく問題がありません。

Final Cut Proでは、エフェクトを使ってモザイク追従処理を行えます。こちらも手作業メインとなるため、作るまでの時間はかかってしまうでしょう。

Filmora(フィモーラ)

Filmora(フィモーラ)

初心者でもテンプレートを利用することで、簡単におしゃれな動画を作れると人気の出た動画編集アプリです。現在では上位版のFilmora Proもあり、そちらは「プロ仕様の動画編集アプリ」になっています。

無印Filmoraは簡単操作で動画が作れる分、細かい編集には不向きです。複雑な動画編集は行えません。Filmoraでは「自動追跡モザイク機能」が搭載されており、こちらの機能を利用することでモザイクの追従が可能となります。※モザイク追従は顔のみとなっています。任意の場所を追従させるためには、手作業が必要です。

Cyberlink PowerDirector

Cyberlink PowerDirector

国内での売り上げNo1を誇っている、動画編集アプリです。動画編集入門者や初心者向けといわれています。複雑な機能は利用できないものの、YouTubeやSNSで利用するスマホユーザー向けの機能があります。また簡単な操作でおしゃれを演出できる機能など、難しい操作が少ないのです。操作を覚えるストレスが軽減されるでしょう。

モーショングラフィックス機能を利用することで、人の動きに追従するモザイクを複数作れます。「面倒な操作は抜きにしたい」人には、最高のアプリかもしれません。ただし追従精度はあまり高くないため、予測不能な動きや複雑な動きでは追従しきれないかもしれません。

モザイクの追従・追跡処理を行なってみよう

ここでは人気の高いFinal Cut Proを利用して、モザイクの追従方法をご紹介します。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

1. プロジェクトを開いて「エフェクトブラウザ」から、「センサー」を適応したいクリップへドラッグ&ドロップします。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

2. これで動画に「モザイク処理」が適応されている状態になりました。

3. 「Method」内にある4つのモザイクから好きな効果を選び、適応させます(今回はPixelateを使います。下の画像参照)。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

4. 画面右側にある「エフェクト」画面から「Invert」にチェックを入れるとモザイクが反転します。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

5. センサーを適応しているクリップで、被写体が動き出すポイントにカーソルを合わせ「キーフレーム」を打ちます。※キーフレームの打ち方がわからない場合はマニュアルを参照ください。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

6. 被写体が動くタイミングに合わせて、1コマずつモザイク位置をずらしていきます(手作業となるため、時間をかけて確実に行いましょう)。

「センサー」エフェクトを利用して追従させる

7. 被写体が移動する最後までモザイクを手動でずらし、追従させるようにします。

8. すべての操作が終われば「モザイク追従処理」は完了です。クリップを再生位置まで戻し、モザイクが追従しているか確認してみましょう。

※操作方法や細かな違いがあるものの、キーフレームや1コマずつモザイク位置を変更していく方法は、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveでも同じです。細かい手作業が多くなるため、非常に根気のいる作業となります。

まとめ

今回の記事ではモザイクの追従・追尾について、詳しく解説をいたしました。アプリによって使い勝手に癖はあるものの、モザイクの追従処理方法はほとんど同じです。精度は「作り手の丁寧度」に依存します。PowerDirectorのように、自動追尾機能を搭載したアプリも一部に存在します。しかし精度が甘く高度な処理には向いていないため、まだまだ実用的でありません。